pato
2019/12/17 11:59
何も言わずに、まずはこのCMを見て欲しい。本当に、何も言わずに見て欲しい。とにかく見て欲しい。とにかく最高なので10回くらい見て欲しい。
89年 JR東海 クリスマスエクスプレス 牧瀬里穂
これは1989年にテレビCMとして放送されたJR東海のクリスマスエクスプレスのCMだ。時間にしてわずか30秒、牧瀬里穂主演、この情報だけである年代の人は「あー」っとなる、それほど強烈なインパクトを残したCMだ。
今回、とあるツイートからこのCMを見てしまい、様々な感情が噴き出してきた。それを考えるに、このCMには現代人が失った大切なものが多数含まれるような気がしたのだ。
なので、取り急ぎ筆をとることにしたのである。なぜこのCMがこんなにも心に入り込んでくるのか、なぜこんなにも素晴らしいのか。それを順を追って説明していきたいと思う。
このCMが作られた時代背景
このCMは1989年に制作されている。筆者は13才であり、恋に勉強に大忙しの多感な中学生活を送っていた。
そして、この1989年は、例えば今のようにインターネット網が発達している社会情勢であった場合、間違いなく「1989年にやばすぎw」とネタ的に語られるであろう、様々なことがあった激動の年でもあった。
まず、昭和天皇崩御により、昭和という時代が終わり、平成という時代が始まった年でもあった。ゲームボーイが発売され、手塚治虫先生が死去し、中国では天安門事件が起こった。ベルリンの壁が崩壊し、冷戦の終結が宣言された年でもあった。とにかく、世界的にみて大きな事件が起こった年でもあった。
そんな世界的に大きなうねりを伴った激動の時代にあってこのCMは作られたわけだが、そんな世界情勢以上に激流に晒された中でこのCMは作られている。
それは「国鉄民営化」だ。正式には「国鉄分割民営化」という。簡単に言ってしまうと、それまで日本国有鉄道(国鉄)だったものをJRとして、6つの地域別の「旅客鉄道会社」および「貨物鉄道会社」に分割し、経営を民営に移行したものだ。
CMを見ると分かるが、その分割会社の一つである「東海旅客鉄道株式会社(JR東海)」によって製作されている。
つまり、国鉄時代にはそこまで必要なかった広告戦略が民営企業として必要になったわけである。特にJR東海はドル箱路線である東海道新幹線を保有しており、それを前面に押し出した広告戦略を考えたのではないかと思われる。
世界的にも激動、さらには会社的にも手探りの中でこのCMが作られていったわけである。
クリスマスエクスプレスとはなんなのか
クリスマスエクスプレスを語るには、JR東海の広告戦略の経緯を語らなくてはならない。前段で述べたように、国鉄の民営化によってJRとなり、広告戦略が必要となった。そこで、JR東海では新幹線を利用した広告を考えたわけだ。
そこで民営化後初のCMとして作られたのが、「シンデレラエクスプレス」というCMシリーズだ。
これは、午後9時台の東京発の東海道新幹線「ひかり」をモチーフとして遠距離恋愛を描いたCMだ。実際に観て欲しい。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://note.com/pato_numeri/n/na01d6800ba12
2019/12/17 11:59
何も言わずに、まずはこのCMを見て欲しい。本当に、何も言わずに見て欲しい。とにかく見て欲しい。とにかく最高なので10回くらい見て欲しい。
89年 JR東海 クリスマスエクスプレス 牧瀬里穂
これは1989年にテレビCMとして放送されたJR東海のクリスマスエクスプレスのCMだ。時間にしてわずか30秒、牧瀬里穂主演、この情報だけである年代の人は「あー」っとなる、それほど強烈なインパクトを残したCMだ。
今回、とあるツイートからこのCMを見てしまい、様々な感情が噴き出してきた。それを考えるに、このCMには現代人が失った大切なものが多数含まれるような気がしたのだ。
なので、取り急ぎ筆をとることにしたのである。なぜこのCMがこんなにも心に入り込んでくるのか、なぜこんなにも素晴らしいのか。それを順を追って説明していきたいと思う。
このCMが作られた時代背景
このCMは1989年に制作されている。筆者は13才であり、恋に勉強に大忙しの多感な中学生活を送っていた。
そして、この1989年は、例えば今のようにインターネット網が発達している社会情勢であった場合、間違いなく「1989年にやばすぎw」とネタ的に語られるであろう、様々なことがあった激動の年でもあった。
まず、昭和天皇崩御により、昭和という時代が終わり、平成という時代が始まった年でもあった。ゲームボーイが発売され、手塚治虫先生が死去し、中国では天安門事件が起こった。ベルリンの壁が崩壊し、冷戦の終結が宣言された年でもあった。とにかく、世界的にみて大きな事件が起こった年でもあった。
そんな世界的に大きなうねりを伴った激動の時代にあってこのCMは作られたわけだが、そんな世界情勢以上に激流に晒された中でこのCMは作られている。
それは「国鉄民営化」だ。正式には「国鉄分割民営化」という。簡単に言ってしまうと、それまで日本国有鉄道(国鉄)だったものをJRとして、6つの地域別の「旅客鉄道会社」および「貨物鉄道会社」に分割し、経営を民営に移行したものだ。
CMを見ると分かるが、その分割会社の一つである「東海旅客鉄道株式会社(JR東海)」によって製作されている。
つまり、国鉄時代にはそこまで必要なかった広告戦略が民営企業として必要になったわけである。特にJR東海はドル箱路線である東海道新幹線を保有しており、それを前面に押し出した広告戦略を考えたのではないかと思われる。
世界的にも激動、さらには会社的にも手探りの中でこのCMが作られていったわけである。
クリスマスエクスプレスとはなんなのか
クリスマスエクスプレスを語るには、JR東海の広告戦略の経緯を語らなくてはならない。前段で述べたように、国鉄の民営化によってJRとなり、広告戦略が必要となった。そこで、JR東海では新幹線を利用した広告を考えたわけだ。
そこで民営化後初のCMとして作られたのが、「シンデレラエクスプレス」というCMシリーズだ。
これは、午後9時台の東京発の東海道新幹線「ひかり」をモチーフとして遠距離恋愛を描いたCMだ。実際に観て欲しい。
===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://note.com/pato_numeri/n/na01d6800ba12