昨冬の選手権で、190センチの大型GK相澤ピーター・コアミ(日本文理/3年)がその名を轟かせた。持ち前の運動能力と恵まれた体躯から繰り出すプレーで、全国のサッカー関係者に衝撃を与えたのは記憶に新しい。
しかし、全国にはまだまだ相澤のような逸材GKがいる。ちょっと粗削りだが、特大の伸びシロを持ったダイヤの原石。そんな守護神が柏レイソルU-18の小久保玲央ブライアンだ(3年)。
ゴールデンウイーク最終日の5月6日に行なわれた、2種年代最高峰の戦いプレミアリーグEASTの5節。青森山田をホームに迎えた柏U-18は1-1の引き分けで試合を終えるも、193センチという世界基準のサイズを持つ小久保は自身の特長を余すことなく見せつけた。
前半開始早々に檀崎竜孔(3年)にPKを決められる苦しい展開にもめげず、90分を通じて安定感のあるプレーを披露。とりわけ、後半終盤はセットプレーから相手に押し込まれる機会が増えたものの、「青森山田はどんどんクロスを上げてくるので、サイズを生かしたプレーをすることは練習から意識していた」という、得意なハイボールへの対応力を見せつけ、2点目は許さなかった。
ナイジェリア人の父とバスケットボール経験者である日本人の母。両親から譲り受けた類まれな運動神経と体躯でゴールを死守し、小久保は自身のプレーでスケールの大きさを証明してみせた。
その潜在能力はクラブも高く評価している。今季はトップチームで2種登録済みで、すでに何度か練習にも参加。本人も上のレベルでトレーニングを積んだことが刺激になっており、来季のトップ昇格をより現実的な目標として捉えられるようになった。
ただ、プロ入りが実現したとしても、偉大なる先輩を超える必要がある。小久保と同じく柏のアカデミーで育ち、日本代表でも活躍するトップチームの守護神・中村航輔という大きな壁が存在するのだ。
「本当に異次元。シュートストップの範囲とか安定感、1対1で身体を張るところ。ゴールを入れさせない技術はトップレベルでした」(小久保)
実際に同じピッチで練習した小久保も中村のプレーに驚かされ、高質なGKスキルに圧倒されたという。しかし、簡単に引き下がるわけにはいかない。
「航輔君を追い抜けるようにやりたい。ひとつの良い目標であり、壁だと思っています」
小久保はトップ昇格を掴み取り、中村とのポジション争いに真っ向から挑む考えを明かした。
今はまだ、中村の牙城は崩せない。それでも、小久保が持つ伸びシロを考えれば、今後の成長次第で可能性はあるだろう。近い将来、先輩に挑むべく、今はプレミアリーグで自身のプレーに磨きをかける。
サッカーダイジェスト2018年5月7日 7時0分
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