【ワシントン時事】米ホワイトハウスは31日、アンソニー・スカラムチ広報部長が辞任すると発表した。
スカラムチ氏は21日に指名されたばかり。31日のケリー大統領首席補佐官就任に合わせた事実上の更迭とみられる。
スカラムチ氏は、先週辞任したプリーバス前首席補佐官と激しく対立。米誌ニューヨーカーによれば、
同誌記者との電話でプリーバス氏を「偏執狂だ」などと口汚く批判した。サンダース大統領報道官は、
31日の記者会見で「大統領はスカラムチ氏の発言が不適切だと感じ、ケリー氏の負担にならないことを望んだ」と述べ、
解任がトランプ氏の意向であることを示唆した。
一方、ホワイトハウスは声明で、スカラムチ氏の辞任について「ケリー氏が白紙の状態から自身のチームを
組めるようにする」ためだと説明した。ロイター通信は当局者の話として、ケリー氏がスカラムチ氏の更迭を求めたと報じている。
投資会社創業者のスカラムチ氏は、かねてプリーバス氏やスパイサー前大統領報道官との確執が指摘され、
スパイサー氏はスカラムチ氏の広報部長起用に反発して辞任したと伝えられている。(2017/08/01-07:24)
時事通信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017080100126&g=int