
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日、露軍の全土からの撤退を含む和平条件に触れながら、「今年中の勝利も可能だ」と述べた。24日でロシアのウクライナへの侵略開始から11か月となる中、ウクライナとロシアの双方が大規模攻撃の開始に向けた準備や駆け引きを活発化させている。
ゼレンスキー氏はキーウ市内での会合で、領土奪還に向けた反転攻勢を念頭に、予備役の動員強化の検討を明らかにした。ウクライナ国防省情報総局幹部は22日、欧州メディアのインタビューで、ロシアとの攻防が「春から初夏が決定的な時期になる」との認識を示した。戦闘の最前線は、戦車などの移動に不向きな「ぬかるみ期」にあり、その後の攻勢を示唆したものだ。
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